1985年に公開された大人気SFアドベンチャー映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が、今年(2025年)で公開40周年を迎えました。
映画の公開40周年を記念して、2025年12月12日から1週間限定で劇場公開が決定されています。
史上初のIMAX(字幕版)、4DX(字幕版・吹替版)ということなので、テレビやDVDでしか観たことがないという方は、これを機会に映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか?
というわけで、今回は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が公開された1985年にヒットした曲をchoiceしていきたいと思います。
それでは、1985年にタイムスリップして、当時のヒット曲をチェックしてみましょう!
- Huey Lewis & The News/The Power Of Love
- The Power Station/Some Like It Hot
- Bryan Adams/Summer Of ’69
- Sting/If You Love Somebody Set Them Free
- Whitney Houston/How Will I Know
- Mr. Mister/Kyrie
- Tears For Fears/Head Over Heels
- Madonna/Crazy For You
- Falco/Rock Me Amadeus
- Phil Collins/Sussudio
- The Firm/Radioactive
- U.S.A. For Africa/We Are the World
Huey Lewis & The News/The Power Of Love
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主題歌に起用され、全米チャートの1位を記録する大ヒット曲となった「パワー・オブ・ラヴ」は、アメリカのロックバンド、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの代表曲です。
この曲は「バック・トゥ・ザ・フューチャー オリジナル・サウンドトラック」に収録されています。
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースにとって初の全米チャート1位を獲得した曲で、日本でもホンダやアサヒビール、サントリー等のCMに起用されているので、映画を見たことがない人でも耳にしたことがあるのではないでしょうか?
ミュージックビデオのオープニングに、デロリアン(映画に登場する自動車型タイムマシン)や、「ドク」ことエメット・ブラウン博士を演じたクリストファー・ロイドが登場していて、映画の世界観を感じとることができます。

ヒューイ・ルイスは映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の中で、主人公マーティが受けたオーディションの審査員役としてカメオ出演しているよ!
The Power Station/Some Like It Hot
「Some Like It Hot」は、イギリスとアメリカのバンド、ザ・パワー・ステーションの曲で、デビューアルバム「ザ・パワー・ステーション」からのファーストシングルで、アメリカのビルボードホット100チャートで6位を記録しました。
ザ・パワー・ステーションは、イギリスのニューウェイヴバンド、デュラン・デュランのメンバーであるジョン・テイラーとアンディ・テイラー、元シックのドラマーのトニー・トンプソンとボーカルにイギリスのシンガーソングライターであるロバート・パーマーを迎えて結成されたバンドです。
デュラン・デュランのメンバーは皆シックの大ファンで、特にドラマーのトニー・トンプソンがお気に入りで、この曲はトニー・トンプソンをフィーチャーするために作られたそうです。
また、ジョン・テイラーとアンディ・テイラーはロバート・パーマーのファンでもあり、2人で曲を書いてタイトルも決めてからロバート・パーマーに歌詞を依頼しています。

この曲はバンド名の由来となったニューヨーク市のスタジオ、ザ・パワー・ステーションで録音されたそうだよ!
Bryan Adams/Summer Of ’69
「サマー・オブ・69」はカナダのシンガーソングライター、ブライアン・アダムスの4枚目のスタジオ・アルバム「レックレス」からの4枚目のシングルとしてリリースされ、アメリカのビルボードホット100で5位を記録しました。
この曲は共同制作者であるソングライター、ジム・ヴァランスとブライアン・アダムスがビートルズの「ストロベリー・フィールズ」にインスピレーションを受けて書かれたもので、ジョン・レノンがリバプールで過ごした幼少期へのオマージュなのだそうです。
そして2人は、ミュージシャンになるという夢を見ていた幼少期の頃についての歌を書こうと決め、この夢を持っていた時期を「人生最高の日々」と捉えています。

最初は「Best Days Of My Life(人生最高の日々)」というタイトルにするつもりだったけど、歌詞を書き換えているうちに「summer of ’69(69年の夏)」になったそうだよ!

Sting/If You Love Somebody Set Them Free
「If You Love Somebody Set Them Free(セット・ゼム・フリー)」は、イギリスのミュージシャン、スティングのソロデビューアルバム「The Dream of the Blue Turtles」からのファーストシングルで、アメリカのビルボードホット100で3位を記録しました。
スティングはイギリスのロックバンド、ポリスのフロントマン及びボーカル、ベーシストを務めていて、また、俳優としても活躍しています。
この曲は、ニューオーリンズ出身の著名なサックス奏者で、元トゥナイト ショーのバンドリーダーを務めたブランフォード・マルサリスとスティングがコラボレーションしたシングルシリーズ (3枚のアルバムに及ぶ) の最初の曲です。
スティングはこの曲について、「モータウンっぽい雰囲気と、ソウルフルな歌い方に挑戦した曲」だと語っています。

ポリスの大ヒット曲「エヴリー・ブレス・ユー・テイク(見つめていたい)」は独占欲が強すぎて愛する人を常に監視するような内容の曲だったから、スティングは正反対の曲を書きたくてこの曲を書いたそうだよ!
Whitney Houston/How Will I Know
「How Will I Know(邦題:恋は手さぐり)」は、アメリカの歌手ホイットニー・ヒューストンのデビューアルバム「そよ風の贈りもの(原題:Whitney Houston)」の3枚目のシングルで、ビルボードホット100で1位を獲得しました。
実はこの曲はジャネット・ジャクソンのために書かれたものだったのですが、ジャネットに断られたため、ホイットニーの曲になったのだそうです。
また、ホイットニーの母親でゴスペル歌手だったシシー・ヒューストンが、この曲のバックコーラスで参加しています。

ミュージックビデオにアレサ・フランクリンがカメオ出演しているよ!

Mr. Mister/Kyrie
「キリエ」は、アメリカのポップロックバンド、ミスター・ミスターの2枚目のスタジオアルバム「ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド」からシングルカットされた曲で、ビルボードホット100で1位を獲得しました。
歌詞の「キリエ・エレイソン」は、古代ギリシャ語で「主よ、あわれみたまえ」という祈りの言葉で、キリスト教の信仰において何世紀にもわたって使われてきました。
ミスター・ミスターのフロントマン、リチャード・ペイジは「キリエは祈りの歌」だと語っており、この曲の歌詞は従兄弟であるジョン・ラングが書いています。
リチャード・ペイジはミスター・ミスターでの活動後、マドンナやマイケル・ジャクソン、セリーヌ・ディオン、ドナ・サマー等の大物アーティストの楽曲を数多く演奏、作曲して音楽的才能を発揮し続けています。

リチャード・ペイジはシカゴとTOTOにリードシンガーとして採用されたこともあったけど、断ったそうだよ!
Tears For Fears/Head Over Heels
「Head over Heels」は、イギリスのポップロックバンド、ティアーズ・フォー・フィアーズの2枚目のスタジオアルバム「Songs from the Big Chair」からの4枚目のシングルとしてリリースされ、イギリスでは最高12位にとどまりましたが、アメリカのビルボードホット100では最高3位を記録しました。
ティアーズ・フォー・フィアーズはローランド・オーザバルとカート・スミスにより結成されたデュオで、内省的な歌詞と洗練されたサウンドを持ち味とし、「シャウト」や「エブリバディ・ウォンツ・トゥ・ルール・ザ・ワールド」などのヒット曲があります。
ミュージックビデオは、1985年5月下旬から6月にかけてカナダのオンタリオ州トロントにあるエマニュエル・カレッジ図書館で撮影されました。
図書館にユダヤ教徒の教授やガスマスクを着けた人、チンパンジーが登場するシュールな世界観の中、不愛想な図書館司書に恋をしたローランド・オーザバルが彼女の気を引こうと一生懸命なところが何だか微笑ましいです。

この曲は2001年のアメリカ映画「ドニー・ダーコ」で使用されているよ!
Madonna/Crazy For You
「クレイジー・フォー・ユー」は、1985年に公開された映画「ビジョン・クエスト/青春の賭け」のサウンドトラックからシングルカットされたマドンナの曲です。
この曲を作詞したジョン・ベティスとジョン・リンドは、ダンスポップシンガーであるマドンナにバラードが歌うことができるのか疑問に思っていたのですが、マドンナは見事に歌い上げ、バラードを歌うだけの歌唱力と表現力があることを証明することができたのです。
こうしてマドンナは初のバラード曲で、ビルボードホット100で1位を獲得し、第28回グラミー賞で最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞にノミネートされました。
この曲は映画の中で、主人公のマシュー・モディーンとリンダ・フィオレンティーノが初めて一緒に踊るシーンで使用されています。

「ビジョン・クエスト/青春の賭け」に、マドンナもクラブシンガーとしてカメオ出演しているよ!

Falco/Rock Me Amadeus
「ロック・ミー・アマデウス」はオーストリアのミュージシャン、ファルコ(本名:ヨハン・ヘルツェル)の3枚目のスタジオアルバム「ファルコ3」に収録されている曲で1985年5月にリリースされ、翌年の1986年にアメリカのビルボードホット100で1位を獲得しました。
この曲は1984年に公開されたモーツァルトの伝記映画「アマデウス」からインスピレーションを得て作られたもので、映画のヒットによる影響とモーツァルトの生涯を英語とドイツ語を織り交ぜてラップで歌うというユニークなスタイルが受けて、ビルボードホット100で1位を獲得した唯一のドイツ語の曲となったのです。

ファルコは1998年に交通事故により40歳の若さで亡くなっているよ。
Phil Collins/Sussudio
「ススーディオ」はイギリスのシンガーソングライター、フィル・コリンズの3枚目のソロ・スタジオ・アルバム「ノー・ジャケット・リクワイアード」のリードシングルとしてリリースされ、アメリカのビルボードホット100で1位を獲得しました。
曲のタイトルにもなっている「ススーディオ」という言葉はフィル・コリンズがドラムマシンをいじっていた時に思わず口から出た言葉で、特に何の意味もない意味不明な言葉だそうです。
しかしこの曲は、プリンスの1982年のヒット曲「1999」のパクリではないかと批判され、フィル・コリンズも類似性を否定していませんし、初期デモを聴くとさらに似ていて、こちらを修正してからリリースしたようです。
↓こちらが修正前のデモビデオです!
↓こちらがプリンスの「1999」です。やっぱり似てる?

この曲を歌っていた時、フィル・コリンズはまだ34歳だったんだね。てっきり40代位かと思ってた…。
The Firm/Radioactive
「Radioactive」はイギリスのロックバンド、ザ・ファームの曲で、デビューアルバム「ザ・ファーム」からのファーストシングルです。
ザ・ファームは1960年代から70年代にかけて絶大な人気を誇ったイギリスのロックバンド、レッド・ツェッペリンのギタリストであるジミー・ペイジと、70年代に人気を博したイギリスのロックバンドのバッド・カンパニーでボーカルを務めたポール・ロジャースとで1984年に結成されたバンドで、大物アーティストが新しいバンドを結成したということで当時は大きな話題を呼びました。
しかし、話題性のわりに曲は余りヒットせず、イギリスのチャートでは76位、アメリカのビルボードホット100では28位にとどまり、バンド活動も2年間で2枚のアルバムを出したきりでした。

ダブルネックギターを弾くジミー・ペイジ、めちゃくちゃカッコいいよね!
U.S.A. For Africa/We Are the World
1985年を代表する曲と言えば、やはりこの曲「We Are the World」でしょう!
アフリカの飢餓救済のため、1984年にイギリスとアイルランドの人気ミュージシャンによって結成されたプロジェクト「バンド・エイド」によるチャリティーソング「Do They Know It’s Christmas?」に触発され、アメリカの歌手で俳優、また活動家でもあったハリー・ベラフォンテがアメリカでも同様の組織を結成することを決意し、立ち上げたプロジェクトが「USAフォー・アフリカ」です。
ハリー・ベラフォンテはまず最初にライオネル・リッチーに協力を呼びかけ、続いてマイケル・ジャクソンやスティーヴィー・ワンダー、クインシー・ジョーンズ、ダイアナ・ロス等、大物アーティストが次々に参加し、最終的に45人のアーティスト達が集まりました。
曲はマイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーが共同で書き、クインシー・ジョーンズがプロデューサーを担当しています。
世界中で大きな話題を呼んだこの曲は、世界各国のチャートで1位を記録し、レコードの売上金やUSAフォー・アフリカの公式グッズの収益はすべて、飢餓救済基金に直接寄付されました。

プリンスもマイケル・ジャクソンと歌うパートがあったんだけど、他のアーティストとのレコーディングを望まなかったという説と、主催者のボブ・ゲルドフに変態呼ばわりされたため、参加を望まなかったという説があるけど、どちらが真実だろう?

