

第67回グラミー賞授賞式が、2025年2月2日(日本時間3日午前)に、米ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで開催されました。
1月7日からロサンゼルス近郊で起こった大規模な山火事のため、授賞式の延期も考慮されていたようでしたが、予定通り行われたようです。
さて、2024年と言えば、カントリーミュージックのヒット曲が数多く見受けられました。
中でもビヨンセやシャブージーといった黒人アーティストがヒットチャートで1位を獲得し、今までカントリーミュージックは白人の労働者階級の音楽とされいて、カントリーのミュージシャンも白人が多数を占め、黒人アーティストがカントリーのチャートで1位を獲得したのは前例がないことです。
そして、ビヨンセ同様に元ヒップホップアーティストのポスト・マローンもカントリーへと転身し、カントリー歌手のモーガン・ウォーレンをフィーチャリングした曲で1位を獲得しています。
昨年のグラミー賞では、テイラースウィフトが「最優秀アルバム賞」で初の4度目受賞という記録を打ち出し、主要4部門を全て女性アーティストが独占するなど、女性アーティストの華々しい活躍が注目された授賞式となりました。
それでは、今年の主要4部門を受賞したアーティスト達を、これからご紹介していきましょう!

最優秀アルバム賞
Beyoncé(ビヨンセ)/「COWBOY CARTER(カウボーイ・カーター)」
ビヨンセが初のカントリーアルバム「カウボーイ・カーター」を2024年3月にリリースし、このアルバムに収録されたシングル「テキサス・ホールデム」がビルボードのカントリー・チャート初登場1位を記録するなど、黒人女性アーティストでは初めての記録を打ち出しました。
今までに4度も「最優秀アルバム賞」にノミネートされながらも受賞を逃してきたビヨンセですが、ついに悲願の受賞を果たしたのです。
さらにビヨンセは「最優秀カントリーアルバム」も受賞していて、今まで白人アーティストが主流だったカントリーミュージック界で活躍する黒人アーティストの希望の光となったようです。
最優秀レコード賞
Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)「Not Like Us(ノット・ライク・アス)」
2024年5月にリリースされた、ケンドリック・ラマーの「Not Like Us」が最優秀レコード賞を受賞しました。
最優秀レコード賞には他にもビートルズやビヨンセ、ビリー・アイリッシュといった、そうそうたるメンバーがノミネートされていましたが、その中からケンドリック・ラマーが見事受賞を果たしたのです。
この曲はカナダのラッパー、ドレイクとの確執の最中にリリースされたディス曲(他のアーティストを言葉で攻撃することを主な目的とした曲)で、ケンドリック・ラマーがドレイクに向けて作ったディス曲シリーズの5作目に当たります。
この二人の確執は、2013年にケンドリック・ラマーがビッグ・ショーンの「Control」にゲスト参加し、11人の同業者に対して挑発的なメッセージを送ったことに端を発しているそうです。
最優秀楽曲賞
Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)「Not Like Us(ノット・ライク・アス)」
最優秀レコード賞に続き、最優秀楽曲賞もケンドリック・ラマーが勝ち取りました。
ケンドリック・ラマーは他にも「最優秀ラップパフォーマンス賞」、「最優秀ラップソング賞」、「最優秀ミュージックビデオ賞」も受賞しています。
最優秀新人賞
Chappell Roan(チャペル・ローン)「Good Luck, Babe! (グッド・ラック、ベイブ!)」
チャペル・ローンは、2023年9月にデビューアルバム「The Rise and Fall of a Midwest Princess」をリリースし、このアルバムは今年の「最優秀アルバム賞」にノミネートされました。
そして、2024年4月にリリースされたシングル「グッドラック、ベイブ!」は、ビルボードホット100で最高4位を記録し、「最優秀レコード賞」と「最優秀楽曲賞」にもノミネートされています。
最優秀新人賞には他にもサブリナ・カーペンターやシャブージー、テディ・スウィムズなど、ヒットチャートで1位を獲得している強豪たちがノミネートされていましたが、チャペル・ローンが見事受賞を果たしました。
同じく最優秀新人賞にノミネートされていたサブリナ・カーペンターが、チャペル・ローンの「グッドラック、ベイブ!」をカバーしている動画を発見しました!
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