第66回グラミー賞授賞式が、2024年2月5日に米ロサンゼルスのクリプト・ドット・コム・アリーナで開催されました。
中でも大きな注目を集めていたのが「最優秀アルバム賞」で、テイラースウィフトが初の4度目受賞という快挙を果たしました。
これまでにフランク・シナトラ、ポール・サイモン、スティービー・ワンダーといった大御所たちが3度の受賞記録を維持していましたが、見事にその記録を打ち破ったのです。
他にも、「最優秀レコード賞」、「最優秀楽曲賞」、「最優秀新人賞」と、全て女性アーティストが独占する結果となりました。
それでは、主要4部門を受賞したアーティスト達を、これからご紹介していきましょう!
最優秀アルバム賞
Taylor Swift(テイラー・スウィフト)/「Midnights(ミッドナイツ)」
「Midnights」は2022年10月21日にリリースされた、10枚目のスタジオアルバムです。
プロデューサーのジャック・アントノフと共に制作され、このアルバムは真夜中に書かれた曲を集めたものだとテイラーは語っています。
ヨーロッパ、アジア太平洋、南北アメリカ各地のチャートで1位を獲得し、特に米国では発売最初の週に100万枚以上を売り上げました。
アルバムのジャケットのデザインは「ムーンストーン・ブルー」、「ジェイド・グリーン」、「ブラッド・ムーン」、「マホガニー」の4つのカラーヴァージョンでリリースされており、バックカバーアートの4枚を合わせると時計のデザインになります。
ファーストシングルの「Anti-Hero(アンチ・ヒーロー)」は、2022年10月21日にリリースされ、全米1位を記録しました。
最優秀レコード賞
Miley Cyrus(マイリー・サイラス)「Flowers(フラワーズ)」
2023年に発売された8枚目のスタジオアルバム「Endless Summer Vacation(エンドレス・サマー・ヴァケーション)」から2023年1月12日にリリースされたファーストシングル「Flowers(フラワーズ)」は、米国ビルボードのヒットチャートで8週連続1位を記録しました。
その他にもオーストラリア、カナダ、アイルランド、シンガポール、南アフリカ、イギリスを含む37か国でチャートのトップを獲得しています。
また、Spotifyにおいては1週間で最も多くストリーミングされた曲の記録と、史上最速で10億回を突破した曲の記録を更新しました。
この曲は最優秀レコード賞の他に最優秀ポップソロパフォーマンス賞も受賞し、最優秀楽曲賞にもノミネートされています。
最優秀楽曲賞
Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)「What Was I Made For?(ワット・ワズ・アイ・メイド・フォー)」
2023年に公開された映画「Barbie(バービー)」のサウンドトラックの4枚目のシングルとして、2023年7月13日にリリースされました。
監督に完成前の映画のシーンをいくつか見せてもらい、兄のフィニアスと共にこの曲を一晩で書き上げてしまったそうです。
この曲のミュージックビデオの中で、ビリーは初代バービーのようなヘアスタイルで、50年代を思わせるクラシックなファッションで登場し、ハンガーに掛けている人形の服は、ビリーが今までに着たことのある衣装など、ビデオも細部までこだわった作りとなっており、最優秀楽曲賞の他に最優秀映像作品楽曲賞も受賞しています。
この曲はオーストラリア、アイルランド、スイス、イギリスのチャートで1位となり、米国ではホットロック&オルタナティブソングのチャートで1位を獲得しました。
最優秀新人賞
Victoria Monét(ヴィクトリア・モネ)「On My Mama(オン・マイ・ママ)」
デビューアルバム「Jaguar II(ジャガー II)」からのサードシングルで、2023年6月16日にリリースされました。
2014年に「Nightmares & Lullabies: Act 1(ナイトメアズ・アンド・ララバイズ:アクト1)」でデビューした後、フィフス・ハーモニーやアリアナ・グランデなど、多くのアーティストに楽曲を提供しており、2020年の第62回グラミー賞では最優秀アルバム賞とシングル「7 Rings」が最優秀レコード賞にノミネートされた後、2024年の第66回グラミー賞で悲願の受賞を果たしたのです。
最優秀新人賞候補は他にもグレイシー・エイブラムス、フレッド・アゲイン、アイス・スパイス、ジェリー・ロール、ココ・ジョーンズ、ノア・カーン、ザ・ウォー・アンド・トリーティなどが名を連ねる厳しい戦いの中、ヴィクトリアが見事栄光を勝ち取ったのです。
ヴィクトリアは最優秀新人賞の他にも最優秀R&Bアルバム、最優秀エンジニア・アルバムと、3部門の受賞も果たしました。
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