ピアノは学校の音楽室に置いてあり、誰もが一度は触れたことのある最も身近な楽器だと言えるでしょう。
子供の頃、ピアノが上手なクラスメートに憧れて、ピアノを習った経験があるという方も多いのではないでしょうか?
ピアノというと、子供の習い事のイメージが強いですが、認知症予防のためにピアノを習い始めるシニア世代の方も多いそうです。
それでは何故ピアノに認知症予防の効果があるかと言いますと、指先を使うと脳が刺激されて認知症予防になるということは昔からよく知られていることですが、ピアノを演奏すると脳の言語などを司る「側頭葉」が働き、脳細胞が刺激され、脳を活性化することが出来るのです。
その他にもピアノを弾くと「記憶の司令塔」と呼ばれる「海馬」という器官が刺激され、記憶力の向上が期待できます。
ピアノはクラシックやジャズ、ロック、ポップスと、様々なジャンルの音楽で用いられているので、自分の好きなジャンルの曲を選んで練習すれば、より早く上達できるかもしれませんね。
というわけで、今回はピアノの演奏が印象的な名曲をchoiceしていきたいと思います。

ピアノの演奏が心に残る名曲10選!
Queen/Bohemian Rhapsody
イギリスのロックバンド、クイーンの代表曲「ボヘミアン・ラプソディ」は、1975年にリリースされた4枚目のアルバム「オペラ座の夜」から先行シングルとして発売されました。
ボーカルのフレディ・マーキュリーが奏でるピアノのメロディーが印象的なこの曲は、全英シングルチャートで9週連続1位を獲得する大ヒット曲となりました。
フレディは7歳でピアノを習い始め、ラジオで聴いた曲を、その後ピアノで再現することができるという特技を持っていたそうです。
この「ボヘミアン・ラプソディ」をはじめ、「伝説のチャンピオン」、「ドント・ストップ・ミー・ナウ」などのクイーンの代表曲はフレディが作詞・作曲を担当し、ピアノも演奏しています。

この曲のレコーディングでフレディが弾いたピアノは、ポール・マッカートニーがビートルズの「ヘイ・ジュード」のレコーディングで使用したピアノだそうだよ。

I Need To Be In Love (青春の輝き) / CARPENTERS
どこか切なさと懐かしさを感じるピアノのイントロから始まり、そして希望に満ちあふれた高揚感で胸がいっぱいになるサビの部分が印象的な「I Need To Be In Love (邦題:青春の輝き)」は、1976年にリリースされ、全米チャートで25位を記録しました。
リチャードの美しいピアノの音色とカレンの美しい歌声、そして切ないメロディーが心に沁みる、カーペンターズの名曲です。
この曲は、カレンの一番のお気に入りの曲だったといいます。
兄のリチャードは12歳の時にピアノを習い始め、16歳の時にはエール大学で本格的にピアノのレッスンを受け、ミュージシャンへの道を歩むことになります。
この曲の作曲もリチャードが手掛けており、日本では1995年にTBSで放送されたテレビドラマ「未成年」のエンディングテーマに起用され、オープニングテーマに用いられた「トップ・オブ・ザ・ワールド」と共に日本でも大ヒットしました。

先日亡くなられた遠野なぎこさんも、このドラマに出演されていたんだよね。謹んでご冥福をお祈りします。

ABBA/Dancing Queen
スウェーデン出身のポップ・グループ、アバの代表曲「ダンシング・クイーン」は、1976年にリリースされ、13か国で1位を獲得する大ヒット曲となりました。
ベニー・アンダーソンが奏でる、ピアノのグリッサンド(鍵盤上を指で滑らせるように演奏するテクニック)から始まるこの曲は、ピアノの魅力が際立っている名曲で、この曲を聴いているとピアノを弾いてみたいという気分になってきます。
YouTubeにも、この曲を演奏した動画がたくさんアップされており、改めてこの曲の人気の高さを知ることができます。

この曲はスウェーデン国王カール16世グスタフと、王妃シルヴィア・レナーテ・ゾマラートの結婚披露宴のTV中継で演奏されたそうだよ!
ピアニストでもある、人気YouTuber「けいちゃん」の見事な演奏もご堪能下さい!

やっぱりピアノが弾けるとカッコいいよね!この場に居合わせた人たち、本当にラッキーだよね!!

Billy Joel/Honesty
ピアノと言ったら、やはりこの人「ピアノ・マン」ことビリー・ジョエルでしょう!
ユダヤ系の両親のもとに生まれたビリー・ジョエルは、ピアノが上手かった父親の影響を受け、幼少期からピアノを習い始めます。
そして、1971年にデビューアルバム「コールド・スプリング・ハーバー」をリリースしますが、レコード会社が勝手に録音テープの再生速度を上げてしまい、まるで別人のような歌声で発表された上に曲もヒットせず、ビリーは持病のうつ病が悪化してしまいます。
その後、クラブでライブ活動を中心に行っていましたが、1973年にビリー・ジョエルの代名詞ともいえるアルバム「ピアノ・マン」で再デビューを果たし、このアルバムはゴールド・ディスクに認定される作品となりました。
1977年に発表された5枚目のアルバム「ストレンジャー」は、全米2位の大ヒットとなり、このアルバムに収録されている「素顔のままで」は全米3位を記録し、1978年度のグラミー賞で最優秀楽曲賞と最優秀レコード賞を受賞しています。
1978年に発表された6枚目のアルバム「ニューヨーク52番街」は、全米チャート1位を獲得し、ビルボードの年間アルバムチャートでも首位を記録した上に、グラミー賞の最優秀アルバム賞と最優秀ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞の二部門を受賞する快挙となりました。
このアルバムに収録されている「オネスティ」は1979年にリリースされ、全米チャートでは24位ですが、日本では人気の高い曲で、様々なCMで起用され、多くの日本人アーティストがカバーしています。

この曲、1978年にネスレ・ホットチョコのCMに起用されていたんだよね。

Gazebo/ I Like Chopin
ピアノと言ったら、やっぱりショパン!
「革命」「英雄ポロネーズ」「幻想即興曲」など、普段クラシックを聴かない人でも知っている有名なピアノ曲を数多く生み出した作曲家のショパンですが、1983年にイタリアの男性歌手ガゼボが「I Like Chopin(ショパンが好き)」というタイトルの曲をリリースし、イタリアを含むヨーロッパのいくつかの国でチャートの1位を獲得する大ヒット曲となりました。
日本では1984年に小林麻美さんが「雨音はショパンの調べ」というタイトルでカバーし、オリコン週間ヒットチャートで3週連続第1位を獲得しました。

この曲は、小林麻美さんの他にもたくさんのアーティストがカバーしていて、なんと、デーモン小暮閣下もカバーしているよ!うーん、曲のイメージとキャラが合っていないような…。
続いて小林麻美さんの「雨音はショパンの調べ」、雨の日に聴きたくなる一曲です。

小林麻美さんのアンニュイな雰囲気が、曲のイメージにピッタリだね!
ピアニスト「けいちゃん」がショパンの人気曲「英雄ポロネーズ」を演奏したら、歓喜のメッセージが寄せられました!

レノックスも「英雄ポロネーズ」が大好き!と言っても、クラシック音楽は全く聴かないんだけど、ショパンのピアノ楽曲だけは結構好きなんだよね!
REO Speedwagon/Can’t Fight This Feeling
「キャント・ファイト・ディス・フィーリング」は、アメリカのロックバンド、REOスピードワゴンが1984年にリリースし、ビルボードホット100チャートで1位を獲得した大ヒット曲です。
キーボード奏者であり、バンドの創設メンバーでもあるニール・ドーティが奏でるピアノのイントロが心に響く、美しいバラードです。
ニール・ドーティは両親がピアノを持っていたこともあり、10代前半くらいから独学で弾けるようになったそうで、REOスピードワゴンの曲の中には彼のピアノソロがフィーチャーされた曲も存在します。

この曲が完成した後、バンドのメンバーは「つまらないバラード」だと思っていたらしいんだけど、1981年のヒット曲「キープ・オン・ラヴィング・ユー」以降、2番目のナンバーワンヒットになったんだよね!

Julian Lennon/Valotte
ビートルズのジョン・レノンを父に持つ(母親はオノ・ヨーコさんではありません)、ジュリアン・レノンが1984年にリリースしたファーストアルバム「ヴァロッテ」からのファースト・シングル「ヴァロッテ」は、全米チャートの9位を獲得するヒット曲となりました。
ジョンとジュリアンの母シンシアは、ジュリアンが5歳の時に離婚し、ジュリアンはシンシアの元で育ちました。
ジュリアンは16歳の時に、シンシアからピアノをプレゼントされ、曲作りを始めたそうです。
この曲を初めて聞いたとき、父親であるジョン・レノンを連想した方も多いのではないでしょうか?ジュリアンの声や歌い方がジョンによく似ていたため、オノ・ヨーコさんは初めてジュリアンの歌声を聞いたとき、涙を流したといいます。
やはり蛙の子は蛙?血は争えないものですね。
ビートルズの「ヘイ・ジュード」は、ポール・マッカートニーがジュリアンを励ますために作った曲だそうで、父親のジョンとは距離を感じていたジュリアンに対し、ポールが優しく接していたことがうかがえます。

この曲は1985年にホンダ・シティのCMに使用されているよ!
それでは、その懐かしいCMもご覧ください!

車のデザインが時代を感じさせるね。当たり前だけど、ジュリアン・レノン若いな~!!

Heart/Alone
「アローン」は、アメリカのロックバンド、ハートが1987年にリリースし、全米チャートで1位を獲得した大ヒット曲です。
ハートは1973年からアン・ウィルソンとナンシー・ウィルソンの美人姉妹を中心に活動を続けているバンドで、アンのパワフルな歌声とナンシーのセクシーで華麗なギタープレイが魅力です。
80年代がバンドの全盛期で、他にも「What About Love?」(全米10位)、「Never」(全米4位)、「These Dreams」(全米1位)などのヒット曲を生み出しました。
アローンのミュージックビデオの中では、ギタリストのナンシー・ウィルソンがピアノを演奏するシーンがあり、幻想的で美しい世界観が表現されています。

やっぱり、美人がピアノを弾いている姿は絵になるよね!

Debbie Gibson/Lost In Your Eyes
「ロスト・イン・ユア・アイズ」は、アメリカのシンガーソングライター、デビー・ギブソンの2枚目のアルバム「エレクトリック・ユース」のファーストシングルとして1989年にリリースされ、ビルボードホット100で1位を獲得した大ヒット曲です。
デビーは5歳からモートン・エストリン(ビリー・ジョエルのピアノ教師でもあった)にピアノを習っていて、6歳から作曲を始め、12歳の時に作曲した「I Come from America」という曲で、作詞作曲コンテストの最優秀賞を受賞するという並外れた才能の持ち主だったのです。
「ロスト・イン・ユア・アイズ」はデビーのピアノの才能が際立った美しいバラードで、ミュージックビデオの中でピアノを演奏するデビーがとても素敵で、思わずピアノを弾いてみたいという気持ちになります。

デビー・ギブソンとビリー・ジョエルのピアノの先生が一緒だったなんて、2人ともニューヨーク出身だからかな?
Stevie B/Because I Love You (The Postman Song)
「ビコーズ・アイ・ラヴ・ユー」は、キューバ系アメリカ人のシンガー・ソングライター兼プロデューサーである、スティービー・Bが1990年にリリースし、ビルボードホット100で1位を記録した大ヒット曲です。
ピアノのせつないメロデイーが印象に残る、とても美しいバラードで、歌詞の内容もとってもロマンティックなんです!
郵便配達員から受け取った恋人の手紙に思いを寄せている内容の歌詞で(だからポストマンソングというサブタイトルが付いているのかな?)、「君を愛しているから、僕はいつでも君のそばにいるよ」と繰り返し歌っていて、恋人への熱い思いがひしひしと伝わってきます。
今はメールやラインで連絡を取るのが一般的になってしまいましたが、郵便配達員から手紙を受け取って、その手紙をじっくりと読み返しているという昔ながらのやり取りを見ていると、ネットですぐに連絡を取り合うより、多少不便でも郵便で連絡を取り合った方が、なぜか内容に重みが増すような感じがします。

この曲は、1991年に川崎製鉄のCMで使用されているよ!
それでは、その懐かしいCMもご覧ください!

しっとりとした音楽に合わせてバレリーナが踊る、ベタだけど美しいCMだね!

オンラインでピアノをマスターしよう!

ピアノは独学でマスターできる?
これは、結論から申し上げますとイエスです。今回ご紹介したアーティストの中でも、独学でピアノをマスターされた方が何人かいます。
しかし、独学でマスターするとなると、「絶対にピアノを弾けるようになる!」という強い意志が無いと、途中で挫折してしまう可能性が大きくなります。
なぜなら、楽譜が読めなかったり、いくら練習しても上手く弾けなかったりなど、解らないことがあっても自分で解決しなくてはならないため、段々ピアノを弾くこと自体が苦痛となって、結果的に挫折してしまうという方も多いようです。
それから、今日は疲れたからピアノの練習は明日にしよう、仕事帰りに友達と飲みに行って帰りが遅くなってしまった、ゲームに夢中になってしまってピアノを弾く時間が無くなってしまった等、ついつい練習をサボってしまうということも考えられるので、独学だと練習する時間を確保するのが難しいというデメリットもあります。
オンライン学習がお勧めの理由
ピアノを弾けるようになりたいけど教室に通うのはちょっと面倒、という方にお勧めしたいのが、オンライン音楽教室です。
お子さんにピアノを習わせたいけど近くに教室が無いという方や、趣味でピアノを始めたいけど仕事が忙しくて教室に通う時間が無いという社会人の方、認知症予防にピアノを習いたいけど、教室に通うのは何だか気恥ずかしいといったシニアの方などは、オンライン音楽教室を利用すれば自宅にいながら好きな時間にピアノのレッスンを受けることができます。
それと、なるべく出費を抑えてピアノのレッスンを受けたいという方にも、オンラインレッスンがお勧めです。
教室に通うとスタジオ代や、教室が遠方だと交通費も掛かりますが、オンラインならそういった費用を省くことができます。
その他にも、教室だと発表会やコンクールといったイベントの参加費や衣装代も掛かります。強制参加ではありませんが、教室によっては参加しなければならない雰囲気の所もあるようで、オンラインならこういった費用も必要ありません。
独学でマスターすれば、お金がかからなくて済むと考える方も多いと思いますが、やはり授業料を支払って習った方が、お金を無駄にしたくないという気持ちが働いて、練習を頑張って続けることができるという大きなメリットがあるのです。
国内最大級オンライン音楽教室「オルコネ」なら、初心者でも安心!
「オルコネ」は充実したピアノレッスンコースを用意しており、生徒ひとりひとりに合わせたカスタマイズレッスンをマンツーマンで行っているので、ネット環境さえ整っていれば全国、または海外どこにいてもレッスンを受けることができます。
講師は第一線で活躍している現役のプロミュージシャンや、レッスンに定評のあるプロ講師が多数登録しているので、自分に合ったお好みの先生を選んで予約すれば、基礎からアドリブ即興といった実践的なことまでピアノに関する全てを教えてもらえるので、初心者でも安心です。
オルコネを利用するには、まずは会員登録(入会費無料)し、レッスンと先生を選んで予約するだけでOKです。
会員登録をすると200本以上のレッスン動画などを無料で視聴することができるので、「ピアノの基礎&スケール」など、すぐに実践できる練習方法から、実際にライブや発表会などで使えるテクニックなどをすきま時間に学ぶこともできます。
また、東京都内の200か所以上あるリハーサルスタジオなどを使い、スタジオレッスン、出張レッスンも行っています。オンラインレッスンとの併用も可能です。
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